輪廻転生とタンブン

タイは国民の90%以上が仏教を信仰していると言われており、人々の生活と仏教の教えは密接に繋がっています。タイで信仰されている上座部仏教は「輪廻転生」を説いており、人間は「生」と「死」を繰り返していると考えられています。
タイでは来世で起こる出来事の全ては、現世での徳の高低さによって決まると考られている為、タイの人々は、来世がより良いものになる事を願いながら、日々、寺院や僧侶に善行を積んでいます。これを「タンブン」と言います。タイの早朝には人々が托鉢している様子が見られますが、これもタンブンの1つなのです。

”墓”を持たないタイの死生観

前述の通り、タイでは「輪廻転生」が強く信じられているため、死が訪れてもそれは来世への旅立ちと捉える事が多いようです。その為、タイ人は日本人ほど「死」に対して悲しい感情を持ちません。来世に早く旅立ち、より良い人生を新たにスタートさせる事を願う為、現世に執着しないようにお墓は持ちません。では、お墓を持たないタイではどのように供養されるかというと、一般的に散骨が行われます。タイでは日本と同じように火葬されますが、川や海に散骨して自然に還る事で、早く来世に旅立てると考えられています。